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最新の心肺蘇生法 AEDと心臓マッサージ

2010年4月19日
あら眠そうね。
心臓マッサージしてあげようか?
僕は、ちゃんと意識があるから大丈夫だよ。
どうしたの?
先日、応急手当の講習を受けてきたの。
でも、いざとなったら適切にできるのか不安だわ。
どんなことを、やったの?
順番どおりに思い出して説明してみたら?
そうね・・・
まず、倒れている人を発見したら、3つの確認をするのよ。
一つ目は安全の確認。
道の真ん中で車が通らないかとか、これから応急処置をするのに安全な場所かってことだね。
そうね。
次に、意識の確認。
耳元で「大丈夫ですか?」とか呼びかけて反応をみるのよ。
肩も叩いたほうがいいね。
反応がなければ、意識が無いってことだね。
意識が無いと、舌の筋肉が下がって気道をふさいでしまっている可能性がある。
早く気道を確保しないと。
気道確保は、額に手を当て、もう片方の二本指でアゴを起こすのね。
そうしてから、3番目の呼吸確認をするの。
自分の頬を相手の口と鼻に近づけて息の有無を感じ取り、同時に胸の上下の動きを見て判断するの。
3つの確認が終わったね。
相手は意識が無く呼吸もしていない!
次に何するの?
人工呼吸よ。
でも・・・えーと、でも別にやらなくてもいいんだって。
感染症の危険があるからね。
感染防止シートや人口呼吸用マウスがあればいいんだけど、誰もが常備しているわけじゃない。
口対口で行う場合は、気道確保の状態で相手の鼻をつまんで、相手の胸が上がるように、1秒かけて息を吹き込むんだ。
吹き込みは2回
判断に迷っているなら、人工呼吸はパスして、次に進むべきだね。
心臓マッサージね。
方法は・・・えーと、手を当てる場所は、左右の乳頭を直線で結んだ胸の真ん中。
そこに、手の付け根を当てて、その手の上から片方の手を組んで、肘を真っ直ぐ伸ばして、垂直に体重をかけて、30回連続で圧迫するの。
以後、人工呼吸2回、心臓マッサージ30回の繰り返しで処置するんだね。
ところで、Pちゃん、何か重要なこと忘れてない?
クワッ!?
そうだわ、このままじゃ救急車、来ないじゃない。
周りに人がいる場合は、大声で呼んで協力者を集めよう。
特定の人を指定して、119番に通報してもらう。
助けを呼ぶタイミングは、意識の確認をした時だよ。
自分だけの時は、自分で通報するしかないのね。
あれ、もう一つ何か忘れているような・・・・
AED(自動体外式除細動器)だよね。
これも、協力者に指示して持ってきてもらおう。
学校、公共機関、ショッピングセンター、会社など、AEDを設置している場所も増えてきているから、入手できる可能性は高いはずだ。
AEDが到着したら、電源をいれて、服を脱がせて、じかに肌に二枚の電極パッドを取り付けるのね。
後は、音声の支持どおりにすればいいのね。
AEDは、心臓の痙攣を電気ショックにより解消するもので、心電図を解析して電気ショックが必要かどうか判断しているんだ。
AEDが電気ショックを行った後は、次の解析まで2分かかるから、その間、心臓マッサージを再開しよう。
感電に気をつけなきゃね。
あと、電極パッドは倒れた人の意識が戻ってもはずさないで、救急隊に引き渡すのよね。
実際に体験すれば、読んで覚えるより印象に残るから効果的だよね。
でも、心臓を圧迫する力加減とか難しいよね。
人工呼吸の省略や、AEDの使用とかは、最新の心肺蘇生法の考え方なのね。
最適な方法は常に変わっていくのね。




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