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自分で食器棚の扉の金具を交換しました【DIY修理】

2025年5月15日
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ある日突然、30年以上使っている食器棚の扉が、開けた途端にバコン!と外れてしまいました。
見てみると、上下2か所についている丁番(ちょうばん)が折損していました。
おそろく経年劣化でしょう。

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まずは分解から

こういった丁番は、規格が決まっていることも多いので、自分で交換してみることにしました。
まずはプラスのドライバーで丁番を外す作業から。やはりネジが固い・・・。
どうやらサビついているようです。
慎重に回さないとネジ山をナメてしまいます。

* 今回は「PB」というメーカーのドライバーでネジを外しました。
ネジ山をなるべく傷めたくないときはこれを使用しています。

とはいえ、1本ネジ山をナメてしまいました・・・。
でも大丈夫。丁番の金具を割ってしまえば、ネジはペンチで回して外せます。

* 劣化した丁番自体を動かすことができれば、捻じるなどして圧をかけて容易に割ることができます。

外してみると、案の定ネジはサビサビでした。

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規格を調べて部品を探す

破損した丁番をカッティングマットの上に並べて写真撮影しました。

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ChatGPTに画像を見せて「これと同じ部品はありますか?」と相談してみました。

すると、回答があり以下のような情報が得られました。

・カップ径約35mmのアングル丁番(半かぶせタイプ)
・耐荷重のある広角タイプで、食器棚などに多い型
・「1520」は部品の型番や製造ロット番号の可能性?

そこで、「35mm 丁番 半かぶせ 1520 K 食器棚」で検索。
見た目が全く同じ製品が見つかりました。
「1520」というのは、扉の厚さが15mm、側板の厚さが20mmという意味でした。
素材は亜鉛ダイカスト(鋳造品) というのもわかりました。

作業開始

部品が届いたので、早速取り付けてみます。
ちなみに色は2色から選べましたが、元の色の「GB」ではなく、明るい色の「仙徳」にしました。

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扉側から取り付けます。くぼみにぴったりハマりました。

* 実は最初、裏表を逆に取り付けてしまいました。
PCのCPUやメモリみたいに「逆だとはまらない」仕組みではないので、自分で気をつけるしかありません。

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大失態!!付属のネジの長さが異なっていました。
元のネジより3mmくらい短かったです。

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錆びている古いネジを使うか、新品の短いネジを使うか迷いましたが、古いネジをCRCで拭いて再利用することにしました。
ナメてしまった1本だけ、新しい短いネジを使いました。

* 結果としては、全部短いネジでも締まり具合に問題なさそうでした。
でも、次に破損するのは何年も先になると思うので、しっかり固定できる方が安心です。

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というわけで、無事に取り付け完了しました。
扉は元通りになり、パタンと気持ちよく閉まります。
ちょっとした達成感もあるので、自分で直してみるのもいいなと感じました。

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以下は余談です

部品を念入りに調べなかったのが、今回の反省点ですね。
本体は同じものでしたが、付属しているネジの長さが違っていました。
後で色々なサイトを確認すると、今回購入した13mmネジの製品の他に16mmネジの製品もありました。

ネジの錆びは考慮すべき問題と思います。
錆びると固くて回しにくくなるので、ネジ山を舐めてしまう可能性があります。
30年モノのネジならまだ固いだけですが、60年モノくらいになると回そうと力を入れた途端にネジが内部で折れ、中途半端に残ってしまったりします。
CRCを吹き付けてネジを緩める方法が良く紹介されてますが、 家具の木ネジのように、ネジの頭が完全に埋まっている場合は浸透しないので効果は期待できないでしょう。
ネジ山を舐めないためには、回す力より(ネジに向かって垂直に)押す力のほうを意識するほうが大事で、慎重にゆっくり回すのがコツだと思います。
今回はPBを使用しましたが、ネジ山によっては別のドライバー(VESSELなど)の方が合う場合もあります。

私が使用しているPBドライバーは古いモデルで、グリップに天然由来の樹脂を使用しているため、ゲ〇のような強烈な臭いがします。
慣れている私は平気ですが、使い始めると妻は遠くへ逃げてしまいます。
現行モデルは、臭いを抑えた処理が施されているようです。

今回の作業は、DIY修理としては簡単な部類にはいると思うので、家具の部品が壊れたら修理に挑戦してみるのも楽しい経験になると思います。

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