南極大陸が自然保護区に！？

2012年1月26日

南極大陸を国際的な自然保護区に指定する構想があることを国連事務総長が明らかにしたらしい。
温暖化や環境汚染などで生態系が崩壊するのを食い止めるのが狙いだそうだ。

ペンギンちゃんを守ってあげてね。

南極の氷原で生きるコウテイペンギンの親子の物語

南極の冬は氷のように冷たく、暗く、風が吹き荒れる世界です。
氷原には、寒さから身を守るために身を寄せ合うたくさんのコウテイペンギンたちがいます。
その中に今年ペアを組んだ雄ペンギンと雌ペンギンがいました。
寒さと風が容赦なく吹き付ける中、彼らは寄り添って温もりを分け合いながら生き抜いていくのです。

南極の氷原での生活は過酷です。
特に卵を温める期間は、父ペンギンと母ペンギンが交互に見守り、片方は餌を求めて海に潜る日々が続きます。
母ペンギンが海へ出ている間、父ペンギンは寒さに耐え、長い時間卵を守り続けます。

やがて、卵が孵り、一匹の可愛いヒナが誕生しました。
ヒナは父と母のぬくもりを感じながら、ゆっくりと成長していきます。
母ペンギンはヒナに食べさせるために、凍てつく海へと向かい、深く潜って餌を探します。
500メートル以上も潜り、魚やイカを見つけるその力強さには驚きが隠せません。

しかし、海には危険も潜んでいます。
ある日、母ペンギンが海で餌を取っている最中に、シャチがその姿を見つけました。
母ペンギンは必死で泳ぎ、シャチの追跡をかわそうとします。
心臓がドキドキと高鳴り、逃げ切れるかどうかハラハラする瞬間です。
何とかシャチの視界から逃れ、母ペンギンは無事に海から脱出しました。

氷原に戻ってきた母ペンギンは、待ちわびていたヒナに食べ物を分け与えました。
父ペンギンも疲れを感じつつも、家族が無事であることに安堵しています。
こうして厳しい自然の中、家族は互いに助け合い、支え合いながら過ごしていくのです。

やがて、ヒナは少しずつ自分で歩けるようになり、厳しい南極の生活に慣れていきました。
父と母はそんなヒナの成長を見守りつつ、また次の季節を迎える準備を始めます。

南極の氷原で生きるコウテイペンギンの家族は、自然の厳しさと美しさに囲まれながら、力強く毎日を過ごしているのです。