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EUが、アザラシ製品の取引禁止を決める

2009年8月 8日
ウサギの顔 EU (欧州連合)が、毛皮やオイルなどのアザラシ製品の販売・輸入の禁止を決めたそうだよ。
アヒルの顔 動物保護ってわけね。
知り合いにアザラシはいないけど、良かったじゃない。
ウサギの顔 輸出国のカナダは反発しているらしいよ。
アザラシ猟は生活の一部だからね。
アヒルの顔 猟が減ると野良猫みたいに、どんどん増えちゃたりとかするのかしら?
いろいろ、難しい問題ね。
アザラシのイラスト画像

概要・まとめ

欧州議会(MEPs)が圧倒的賛成多数で採択

2009年5月5日、欧州議会は商業目的のアザラシ製品のEU市場での取引禁止を圧倒的多数(550対49)で可決しました。
反対および棄権は合計約90票となりました。

カナダの商業猟が主な対象

本決議は、年平均約30万頭のアザラシを捕獲するカナダの商業的な狩猟(特にハープシール猟)を主な対象としています。
これらの商業猟は長らく動物福祉の観点から国際的批判を受けていました。

規制の効果への期待

欧州議会は、EU市場での需要縮小により、商業的な大量捕獲が劇的に減少することを期待しています。

「先住民例外規定」あり

イヌイット(Inuit)等の先住民による伝統的・生活維持のためのアザラシ猟製品は、例外としてEUでの流通が認められます。
これは先住民文化と社会経済を保護する観点によるものです。

WTOルールとの摩擦・論争

カナダやノルウェーは、この禁止措置はWTO(世界貿易機関)ルールに違反すると主張しており、EUとの貿易摩擦につながると懸念しています。
また、国際毛皮貿易連盟(International Fur Trade Federation)は「動物福祉には寄与しない」として批判的な立場を示しました。

加盟国・MEPの圧倒的支持

この禁止措置は「40年にわたる国際的なキャンペーンの成果」として歓迎され、動物福祉の先駆的な決定と評価されています。

補足

禁止対象は「EU市場での商業取引」であり、狩猟そのものの禁止ではありません。

出典 : EU、アザラシ製品取引の禁止を議員多数が支持
https://www.theguardian.com/environment/2009/may/05/eu-bans-seal-products?utm_source=chatgpt.com

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