わかりやすいスマートメーターの話
2016年3月13日

これは、どういうこと?

それはスマートメーターと言うんだよ。


Pちゃんの場合は、メーターの使用期限が近いから優先的に交換されたんだよ。
数年以内に、全てのメーターがスマートメーターになるよ。

そのままでいいじゃない。

電力会社を変更しない場合は、今までの電力メーターでいいんだけど、電力会社を変更する場合は、スマートメーターじゃないと駄目なんだ。


電力自由化で参入する業者、例えば、北海道の業者が九州に住んでいる客に電力を売る場合、検針のために毎月、現地に検針員を派遣するのは難しいよね。
スマートメーターは、遠隔地にいながら電力の使用量をみたり、電力のオンオフをすることが可能なんだ。

具体的に説明してちょうだい!

これで無線やPLC(電力線通信)による通信が可能になっている。
使用した電気量の計測、電力の切断、電力の通電、が遠隔操作によりできるんだよ。

よく世間話していたのに、さみしいわ。

あの人たちは個人事業主であって社員じゃないからね。

わたしコンビニで電気代払っているので、振込票ないと困るわ。

ただし、検針員の採用が無くなるまでだけどね。
その後は、検針票や振り込み票は郵送になると思うけど、これは電力会社としては、なるべく採用したくない方法だ。
郵送は、契約者の住所不定などで未着の可能性があるからね。
結論から言ってしまえば、検針票はインターネットにて閲覧、電気代の支払いはクレジットカード決済が、電力会社にとって一番都合がいいんだ。

今までの話をまとめると、色々な業者が使えるようにスマートメーターにするってことね。

電力の完全自由化は4月からだ。
別の業者から電力を買う契約をしたら、スマートメーターがついていない場合は、無料で取り付けてくれるよ。

一番安くてお得な会社がいいわね。
あんたは、どうするの?

数百の参入業者がいるんだけど、採算が取れなくて撤退するところもあるかもしれない。
それに、来年の4月には、今度は都市ガスの自由化が始まるから、そこでまた様相が変わってくるはずだ。

他に、電力会社を変更すると変わることってあるかしら?

基本料金を、実量制で選択することも可能になった、ということかな。


アンペアを変更すると、基本料金が変わる。
例えば、20アンペアなら562円、30アンペアなら842円とかね。
これとは別に、過去1年間で最も多く電力を使用した30分間の電力量を元にして基本料金を自動的に決めるのが実量制だ。
スマートメーターは30分おきにデータを計測しているので、それが可能になったんだよ。


短所は、ブレーカーが落ちるのを気にせず好きなだけ電力を使えるので、ある時間帯だけ、膨大な電力量を使用してる場合、逆に基本料金が高くなってしまう場合があることだ。

ところで、今までのメーターは円盤がグルグル回って、数字も徐々に増えていき解りやすかったけど、スマートメーターはデジタル表示で、いつも点滅していてわかりにくいわね。

電気を売っていない場合は、当然数字は表示されないよ。
それから、電力を使用している状態では、黒い丸が点滅する。
一度に多くの電力を使用すれば、点滅速度は速くなるよ。