犬は、新しいおもちゃの使い方が理解できる!?
2025年9月30日

おもちゃのボールを例にとると、犬は単に「ボール=丸いおもちゃ」と覚えるだけじゃなく、「ボール=投げて遊ぶもの」として理解している可能性があるという。

ただし「郵便物=引き裂く」「靴=集める」といった思考回路のワンちゃんもいるけどね。

通常、犬に「ボール」と教えると、その犬はその丸いおもちゃを「ボール」と覚えます。
でも人間は少しちがって、見た目(丸い、赤いなど)だけじゃなく、「ボールは投げて遊ぶもの」みたいに、どう使うか(機能) を考えて言葉を広げます。
この研究は、犬も人間のように「どう使うか」で言葉を広げて理解できるのかを調べたものです。
実験では、犬に「ひっぱるおもちゃ(pull)」と「とってくるおもちゃ(fetch)」を遊びながら教えました。
・ひっぱるおもちゃ → 飼い主と引っ張り合いっこして遊ぶ
・とってくるおもちゃ → 投げて持ってきてもらう
そのあと、犬が今まで見たことがない新しいおもちゃを出します。
形や色はちがうけど、使い方は「ひっぱる用」か「とってくる用」に分類されます。
飼い主は何も言わず、犬がそのおもちゃをどう遊ぶかを観察することで、犬が「これはひっぱるやつ!」「これはとってくるやつ!」と分けられるか調べました。
結果、犬たちは新しいおもちゃでも見た目にごまかされず、「ひっぱるもの」「とってくるもの」と使い方通りに遊びました。
つまり犬にも、人間と同じような言葉の理解力があるようです。
出典 :
Dogs extend verbal labels for functional classification of objects(Current Biology, Fugazza et al.)
https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(25)01079-6