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蟻のマンション「スクアメラリア」

2025年7月18日
アヒルの顔 暑い日が続くせいか、私の小屋の中まで蟻が迷い込んで来て迷惑だわ。
ウサギの顔 Pちゃんが食べ物を食い散らかすからだよ。
ところで、蟻といえば、「スクアメラリア」というアリ植物って知ってる?
フィジーの熱帯雨林に生育していて蟻たちのマンションになっている植物なんだ。
アヒルの顔 まあ!贅沢ね。しかも家賃はタダよね?
ウサギの顔 凄いのは、異なる種類の蟻たちが、同じマンションに、それぞれ独立した巣を作り暮らしていることなんだ。
入口が1部屋に1つだけで、中で部屋同士繋がっていないので、お互い顔合わせることが無く、ケンカがおこらないんだって。
アヒルの顔 プライベートも守られているのね!
私の小屋には、ゴキブリやらネコやら勝手に入ってくるのでうらやましいわ。
マンションで快適な生活を送るアリのイラスト画像

スクアメラリア(Squamellaria)はフィジーの熱帯雨林に自生し、木の枝に着生する「アリ植物」(蟻と共生する植物)です。

自身の種子はアリによって木の割れ目などに運ばれ、排泄物などを受けて発芽・成長します。

塊茎状に膨らんだ茎基部(ドマティア)の中には複雑な空洞構造があり、各部屋が厚い壁で隔絶され、個別に外部への出入口を持っています。

CTスキャンにより、この部屋構造の詳細が視覚化されました。

部屋の壁を壊すと異なるアリ種間で激しいバトルが始まり、これは壁による隔離が互いの敵対行動を物理的に防いでいることを示します。

アリは種の運搬や施肥(排泄物による栄養供給)などで植物に貢献し、植物は複数種のアリと競争・戦争なく共生・栄養獲得できる仕組みを構築しています。

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