7月〜9月の気温は高めに 気象庁が予報
今年の残暑は、全国的に厳しくなるそうだよ。異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が発生する可能性があるらしい。
「エルニーニョ現象」とは違うの?
「エルニーニョ現象」は、東太平洋の赤道付近で海水の温度が上昇する現象だけど、「ラニーニャ現象」は、逆に温度が低下する現象なんだ。ラニーニャ現象の発生は、日本では猛暑や寒波をもたらすようだ。
猫がしゃべっているような名前で可愛いのに、厄介なしろものね。暑さ対策を見直さないと。
ラニーニャ現象:地球規模の気候を動かすメカニズム
ラニーニャ現象は、太平洋赤道域(日付変更線付近〜南米沿岸)の海面水温が平年より低くなり、その状態が1年程度続く現象です。
貿易風が通常より強まることで発生し、日本を含む世界各地で異常気象(夏の猛暑、冬の寒波・長引く寒さなど)を引き起こす要因となります。
ラニーニャ現象の概要とメカニズム
定義
エルニーニョ現象と反対の現象で、同じ監視海域(太平洋赤道域)において、海面水温の5か月移動平均が基準値より0.5℃以上低い状態が6か月以上続く場合に、気象庁は「ラニーニャ現象」と定義しています。
発生メカニズム
1. 太平洋赤道域を吹く「貿易風(東風)」が通常より強くなる
2. 暖かい海水が西側(インドネシア付近)により多く吹き寄せられる
3. 東側の南米沖では、深層からの冷たい水の湧き上がり(湧昇)が強まる
4. その結果、東側の海面水温が平年より低くなる
エルニーニョとの関係
エルニーニョとラニーニャは、同じ仕組みの「強まりすぎ」と「弱まりすぎ」に相当します。
一方が終わった後、もう一方に移行するケースも多く、セットで監視されています。
発生頻度
おおむね2〜7年に一度の周期で発生します。
持続期間は1年前後が多いですが、まれに複数年にわたって続くこともあります。
日本への主な影響
夏季
太平洋高気圧が北(日本付近)に張り出しやすくなり、猛暑・酷暑となる可能性が高まります
沖縄・奄美では南からの湿った空気の影響で、降水量が多くなる傾向があります
冬季
東日本・西日本を中心に寒気が入りやすく、厳しい寒さになる傾向があります
寒さが春先まで長引き、3月以降も低温が続くことがあります
世界的な影響
| 地域 | 起きやすい現象 |
| インドネシア・オーストラリア北部 | 大雨・洪水 |
| 南米北部(ペルー・コロンビアなど) | 干ばつ |
| 東アフリカ | 降水量の減少 |
| 北米南部 | 乾燥・干ばつ |
これらは「局地的な気象の偏り」として世界規模で観測されています。
名前の由来
「ラニーニャ」はスペイン語で「女の子」を意味します。
「男の子」を意味する「エルニーニョ」と対になるよう名付けられました。
南米の漁師たちがクリスマス頃に現れる暖流(エルニーニョ)を「神の子(キリスト)」と呼んでいたことが語源です。