マイコプラズマ肺炎 流行注意!!
2011年11月25日

マイコプラズマ肺炎は、接触感染し重症化すると死亡することもあるらしい。
今の時期、せきが長期間続いているなら要注意だ。


画像 : Wikipedia
マイコプラズマ肺炎の特徴と対策
マイコプラズマとは
マイコプラズマは「細胞壁」を持たない細菌の一種。
そのため、通常の細胞壁を破壊する抗生物質が効かないという特性がある。
人間の細胞に寄生し、そこから栄養を吸収して増殖する。
増殖は遅く、感染初期には症状が現れにくいため、診断が遅れることがある。
症状
マイコプラズマ肺炎の初期症状は風邪に似ており、咳や喉の痛み、鼻水などが見られる。
普通の風邪と異なり、しつこい咳が長く続くのが特徴。
子どもに比べて大人はあまり熱が上がらないことが多い。
治療法
細胞壁を壊す作用を持つ「ペニシリン系」や「セフェム系」の抗生物質は、細胞壁の無いマイコプラズマには全く効果がない。
マクロライド系抗菌薬(例: クラリスロマイシン)が用いられる。
この薬は細菌の増殖を抑える作用があり、効果が出るまでにやや時間がかかることがある。
感染経路
咳やくしゃみなどによる飛沫感染が主な感染経路。
学校や職場など、人が密集する環境で広がりやすいとされている。
流行時期
マイコプラズマ肺炎は秋冬に流行する傾向がある。
オリンピックが行われる年に流行するという傾向があり、「オリンピック熱」とも呼ばれている。
この呼び名は俗称であり、医学的な正式名称ではない。
予防
基本的な予防策は手洗い。
家族間でのタオルの共有を避けるなどの衛生管理が重要。